与えられた力と取り出せる力の比を増力効果という。くさびの持つ増力効果は,くさびの頂角θが小さいほど大きくなる。このことは仮想仕事の原理で証明できる。

 仮想仕事の原理より入力F1と出力F2の比はF2/F1=dx/dyとなる。くさびの頂角θとdx,dyの関係は次式の様になる。

  tanθ=dy/dx

 従ってF2/F1=1/tanθとなり,θが小さいほど増力効果は大きくなる。