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マイクロデバイス用語

無機EL

ムキイーエル

  • 田中 直樹=日経マイクロデバイス
  • 2005/12/01 17:31
  • 1/1ページ

 無機EL(electroluminescence)が,蛍光管に代わる新光源や自発光型ディスプレイの有力な候補として急浮上している。従来とはケタ違いの高輝度,低駆動電圧,長寿命の面発光を実現できるようになったためである。10月に茶谷産業が,駆動電圧5.5V,輝度60万cd/m2で青色発光する無機ELを実現し,クラレと共同で事業化に向けた開発に着手した(図1)。初期輝度35万cd/m2の場合で2万5000時間以上,輝度変化がない。

 液晶バックライトや照明には,現在のところ蛍光管が使われているが,大画面対応やHgレス化が難しい。輝度や消費電力とのトレード・オフを克服しなければならない。自発光型ディスプレイには既にPDPや有機ELが実用化されているが,PDPは輝度と消費電力や精細度,有機EL は輝度と寿命のトレード・オフが問題になっている。今回の無機EL は,こうした現在の蛍光管や自発光型ディスプレイの問題を解決する可能性がある。

60万cd/m2の高輝度発光を実演

 無機ELはこれまで,駆動に100~ 200Vの高電圧が必要であり,さらに高輝度と長寿命を両立できる青色材料がなかったことが,応用拡大のネックになっていた。今回の無機ELはこれらの課題を克服し,バックライト応用やディスプレイ応用につながる可能性がある。同グループは,この青色無機EL材料を使用した白色発光素子を「FPD International 2005」で公開した。2mm角の発光面を持つ青色発光体に蛍光体の層を載せて白色発光させた。5.5Vの直流電圧を印加し,60万cd/m2の高輝度発光を実演した。

 なお,今回の無機EL に近い輝度,駆動電圧,寿命を既に実現している発光体としてLEDがある。しかし,面光源の無機ELは点光源のLEDよりも「高効率のバックライトや照明,高精細の自発光型ディスプレイといった用途に応用しやすい」(同グループ)と言う。


図1●ケタ違いの高輝度,低駆動電圧の面発光を実現 輝度半減寿命が1万時間以上の代表的な発光材料の輝度と駆動電圧を示した。現時点での性能であり,潜在能力を示したものではない。本誌が作成。

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