fixed-mobile convergence

 固定電話(Fixed) と移動電話(Mobile)を融合(Convergence)させたサービス。固定電話と移動電話で料金を統一する形態や,利用者は1つの端末で固定通信網と移動通信網を意識することなく利用できるようにする形態まで,サービスの内容は様々ある。

 1台の端末を,固定電話あるいは携帯電話機としてシームレスに利用できるようにする場合,例えば無線LANあるいはBluetoothといった無線インタフェースを携帯電話機に搭載する。家の中にいる場合は,無線インタフェースのアクセス・ポイント経由で固定電話につながる。外出中は携帯電話機として利用する。既に,FMCに向けた電話番号の検討が,総務省で行われている(こちらを参考)。

 携帯電話事業者は,携帯電話網と無線LAN/VoIPを組み合わせたサービスの実用化に向けて具体的な動きを開始している。中でも最も注目されているのが,UMA(Unlicensed Mobile Access)と呼ばれるコンソーシアムの活動である。UMAは米ベンチャー企業のKineto Wireless Inc.が提唱した技術。携帯電話網への接続と無線LANへの接続を自動的に変更するハンドオフ機能や,セキュリティ用ソフトウエア仕様を規定している。UMAは,これら端末側のソフトウエアと,携帯電話事業者側に設置するユーザー管理装置でシステムを構成する。両者を組み合わせることで,携帯電話事業者が携帯電話網とVoIPの利用メニューを設定できるようになる。