time-to-live, round trip time

 TTLは,IPパケットが通過できるルータの残り数を示す。ルータを通過するたびに1ずつ減る。TTLが0になったパケットを受け取ったルータは,このパケットを中継せずに破棄する。RTTは,1つの通信パケットが送信元から送信先まで行き,再び送信元に戻ってくるまでに要する時間。

 DTCP-IP(digital transmission content protection over internet protocol)では,IP網経由で情報をやりとりする時に,家庭内に閉じたものであるかの判断基準としてTTLとRTTを利用する。例えば,TTLは3と規定し,ローカライゼーションを実現している。DTCP-IPは,地上デジタル放送などのデジタル放送受信機の映像インタフェースとして,2005年9月に電波産業界で承認されている。

図 DTCP-IPでローカライゼーション
図 DTCP-IPでローカライゼーション
(日経エレクトロニクス2004年5月10日号より抜粋)