米Microsoft Corp.の次期Windows「Longhorn」(開発コード名,現「Windows Vista」)の中核機能の1つとして,元々は開発が進められたもの。既存のファイル・システムにデータベース管理システム技術を加えることで,大容量ハード・ディスク装置(HDD)の中身を縦横無尽に検索できるようにする。従来のファイル・システムは,ファイルのopen,closeといった基本的なAPIしか備えなかった。このため,大量のデータを管理・検索する場合はSQLといった特別な言語とデータベース管理システムを利用するしかなかった。これに対して「WinFS」はデータベース管理システムを内蔵している。ファイル・システム自体が豊富な検索機能を備える。アプリケーションは,WinFSに用意されたXML,SQL,C++,C#などのインタフェースを使い,ファイルの内容を加味した検索が可能になる。

XMLやC++言語,C#言語などでアクセスできるインタフェースを用意
図 XMLやC++言語,C#言語などでアクセスできるインタフェースを用意
2004年1月19日号より抜粋)