いわゆる「青色LED特許訴訟」において,原告である米University of California Santa Barbara校(UCSB)教授の中村修二氏が,日亜化学工業に在籍中に職務発明として生み出したGaN系発光素子に関する特許。正式な特許番号は第2628404号である。

 内容は,原料ガスをサファイア基板表面近くに封じ込める方式の1つに関するもの。特徴はGaN系半導体膜を成長する基板(サファイア基板など)表面に水平方向から原料ガスを流しながら,原料ガスを基板表面に押し付けるために不活性ガスを基板表面に垂直方向から流すことである。


図 特許公報に記載された図を基に本誌が作成し,2001年9月号に掲載したもの