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愛知万博は35年ぶりの万博か?

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2005/03/25 09:40
田野倉 保雄(日経エレクトロニクス)

 「1970年の大阪万博以来,35年ぶりか・・・。ふーん,そうなんだ」

 今日,3月25日に開幕する愛知万博( Tech-On!特設ページ)。これに先駆けて先週末に開催された,報道陣向けプレビューに行ってきた。当日は朝から小雨が降り,気温もかなり低い。人気のあるパビリオンでは,入り口で30分以上待たなければ中に入れないこともあった。多くの参加者が寒さのせいなのか「段取りが悪いなあ」「あと,どのくらい待たねばならないのか」といったことをブツブツ言っていた。とはいえ,我々,日経エレクトロニクス編集部からの精鋭(?)4人はあらかじめリストアップしておいたネタを夕方6時までに取材し終え,東京へと帰ったのだった。

 皆,帰京してからさっそく記事の執筆に取り掛かったわけだが,私は今回の記事のまとめ役で,記事の冒頭に置く,いわゆるリード文を書かねばならない。新聞やテレビなどで「今回の愛知万博は大阪万博以来,35年ぶりの万博」といった報道をよく見聞きしていたことから,パソコンのキーを叩いて何の気なしに「35年ぶりの万博・・・」と書き始めた。そのとき,ハタと思った。「ん,35年ぶり? あれっ,「つくば万博」とか「沖縄海洋博」とかもあったけど,あれは万博じゃないのか」との疑問が・・・。
 
 よくよく考えてみると「大阪花博」とか,中止にはなったが東京のお台場で開催予定だった「世界都市博」なんていうのも,あるではないか。35年ぶりというのは間違っている,もしくは「万博」を名乗るには定義があり,それに則ると今回は「35年ぶり」ということになるのでは。その場合,「万博」の定義って何だろうか。大阪万博,つくば博,愛知万博の違いは何なのか・・・。さっそく,調べてみた——。

 万博には分類があった。万博とは国際博覧会のことで,「第1種一般博覧会」「第2種一般博覧会」「特別博覧会」に分かれる。博覧会国際事務局(BIE:Bureau International des Expositions)なる機関があって,そこでいろいろ決めているようだ。なんでも「国際博覧会条約」という条約があり,それに則ってBIEが登録または認定したものが国際博覧会と名乗れるとのこと。ここで,一般博覧会とはテーマ領域や規模などが大きいもの,特別博覧会とは一般博に比べて小さいものということらしい。WWWサイトでいろいろ調べると,大阪万博は一般博覧会,つくば博や沖縄海洋博などは特別博覧会に分類されている。で,肝心の愛知万博は・・・。一般博覧会としているところもあれば,特別博覧会にしているところもあるではないか。一体,どっちなの? ということで,さらに調べてみた——。

 やられた。国際博覧会の定義が1997年に修正されたらしい。それまでの一般博覧会,特別博覧会という分類がなくなった。愛知万博の開催申請から認定されるまでの間に定義が変わったようだ。新しい定義によると「博覧会とは名称のいかんを問わず,公衆の教育を主たる目的とする催しであって,文明の必要とするものに応ずるために人類が利用することのできる手段又は人類の活動の一若しくは二以上の部門において達成された進歩若しくはそれらの部門における将来の展望を示すもの」「博覧会は二以上の国が参加するものを国際博覧会とする」としている。うーん,これでは分からない。愛知万博は「35年ぶりの万博」なのか,そうではないのか・・・。ということで,さらに調べてみた——。

 こういったときは,やはり本丸,つまり愛知万博の事務局に聞くに限る。電話してみた。
「あのー,国際博覧会には定義があるみたいでして,云々・・・。で,愛知万博は大阪万博以来35年ぶりの万博といっていいのでしょうか?」
「え〜,すぐ確認しますので・・・。折り返しお電話いたします」
 10分後,電話が来た。
「今回のような国際博覧会は大阪万博以来,35年ぶりということで正しいです」
とのこと。うーん,なんだかスッキリしない気分だが・・・。

 愛知万博が一般博覧会であれ特別博覧会であれ何であれ,21世紀最初に開かれる大型の博覧会であることは間違いない。テーマは「自然の叡智」。環境と最先端のエレクトロニクス技術が融合した,さまざまな「未来」を体験することができる場となる。会期は2005年9月25日まで。6422万人という入場者数を記録した大阪万博に対して,果たして今回は・・・。

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