最近,キレイになった?
スミマセンが,全然日経エレクトロニクスと関係ありません。加えて,お食事中の方は食べ終えてから読むことをお勧めします。
皆さんは,2009年末に大掃除をされたでしょうか。私は玄関周りを担当しました。我が家(実家)は名古屋市内の,愛知県道同士が交わる,片道2車線で右折レーンのある交差点の角から2軒めにあります。玄関のドアを開けると,目の前は横断歩道です。
こんな場所の家の玄関はどうなるかと言うと,排気ガスの塵が降り積もり,油で固まって真っ黒。汚れっぷりが良く分かるのが自転車です。通学のために毎日乗っているのにも関わらず,やはり塵で真っ黒。一般に,自転車はそれほど洗車しないと思うのですが,私は友人から「自転車,洗ったほうがいいんじゃない?」とよくからかわれたほどです。
玄関周りの大掃除では,この塵を一気に落とすことが主な作業になります。真っ黒にすすけたタイルに水をかけ,デッキブラシで渾身の力を込めてただひたすらに擦るのみ。すると,濃いグレーに思えたタイルは実は明るいグレーで,目地の部分はグレーではなく白であることが分かります。とても大変な作業なのですが,達成感は格別です。
昨年末も,恒例のこの達成感を得ようと,ホースとデッキブラシを握り締め,いざ掃除を開始しました。が,水を撒いてデッキブラシで擦ると「??」。例年,ちっとも落ちない塵がいとも簡単に洗い流せるではありませんか。「大掃除歴も25年近いと,こうも上手になるものなんだろうか」と思いつつ掃除していたのですが,あまりにも簡単です。ついに母が先に掃除したのではないかと思い,掃除後に聞いてみると「掃き掃除はしたけれど,それ以外はしていない」という答えが返ってきました。
そこで父が登場。曰く,「NOx・PM法が効いてきたんだろう」。自動車NOx・PM法とは2001年に改正された「自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質(SPM)の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法」のことで,対策地域におけるトラックなどの車種規制などが含まれます。実家のある愛知県名古屋市は,この対策地域です。そして,排出基準を満たさない自動車の使用可能最終期限は自動車の種別や初度登録年月日によって違うのですが,法改正のあった2001年に登録した普通トラックやディーゼル乗用車の場合,2010年以降の車検検査証の有効期間満了日が期限となります。つまり,そろそろ規制適合車に切り替わるであろう時期という訳です。
実際,環境省の大気環境モニタリング実施結果によると,道路沿道の自動車排出ガス測定局で測定した浮遊粒子状物質の濃度の環境基準達成率は2004年度に90%超へと一気に改善し,2008年度には99.5%に達しています。愛知県内の場合,2008年度の時点で環境基準を達成していない測定局があったようですが,自動車不況の影響か,最近では実家付近を走るトラックもめっきり減りました。恐らく,2009年度の浮遊粒子状物質の濃度は前年度を下回ることでしょう。
2009年の玄関大掃除は,こうした大気汚染防止策の効果をまさに体感できたと言えそうです。普通の地域にお住まいの方には分からないと思うのですが,私にとってはかなり劇的な変化でした。20年以上排気ガスにまみれて暮らしていると,環境保全の取り組みで本当に排気ガスが減るとは,正直,思えないようになってしまうのです。ひんしゅくを買うこと覚悟で言ってしまうと,アイドリング・ストップって意味あるんだろうか?と思ってしまうようになるのです。(父はもう少し冷静で,「専用車は別として,一般車でアイドリング・ストップするとむしろエンジンが傷むので,結局環境負荷は小さくならない」というのが持論。)
「環境保全活動も体感できる結果が出ることもあるんだね」とひとしきり話したあと,ふと鼻をかみました。見ると,鼻水が真っ黒。汚い話で恐縮なのですが,これが現実です。きれいになったようでも,たった2時間,屋外に立っているだけで鼻水が真っ黒になる我が家。24時間,自動車騒音が途切れることなく聞こえ,にぎやかなことこの上なし。大型トラックが通れば,地震のように家が揺れます。まぁ,こういう状態も「街が生きている」という感じがして,案外楽しいものなのですが。


















