眠っているときも脳は考えている?
2008年10月21日放送のNHKのテレビ番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」で,アイデア発想のための極意の一つとして「とことん考えてから寝ること」,というのが紹介されていました。今回の同番組は特別版で,これまで登場した100人のプロフェッショナルの発言を基に,脳科学者の茂木健一郎氏がアイデア発想法やプレッシャー克服法について分析して紹介するというもの。冒頭の極意はその一部です。
この極意を聞いて,実はなるほどと思うことがありました。個人的な経験で恐縮ですが,記者という仕事柄,特集や解説記事などを執筆するとき,そのことにほとんどの意識を集中させる時期があります。記事の全体的な構成をどうするか,その構成で論理的なつじつまが合うか,記事で取り上げる事例や技術をどう理解しどう位置づけるべきか,視覚的に分かりやすく伝えるためにはどのような図版を用意すればいいのか,タイトルはどうすべきか,などさまざまなことを原稿を執筆しながら考えます。
そして,私の場合は,特定の記事への意識の集中が何日か続き,ある程度深まると,その記事のことが夢の中でも登場するようになります。このような状態になると,不思議なことに思い悩んでいたことの解決策がふと浮かんで,目が覚めるということがときどき起こります。プロフェショナルの人々と違って,発想するものの内容は自慢できるようなものではありませんが,結構,それが記事執筆の突破口になったりします。
こうした眠っているときのひらめきについて,茂木氏は同番組の中で次のように説明していました。「人は起きている間に一生懸命考えていると,脳がそのことを優先的に処理する状態になる。そして,眠っている間に側頭葉の中で経験や知識が整理され,ひらめきが生まれてくることがある」と。もっとも,これを理由にたっぷり睡眠時間を取ってしまいそうな自分がいることが,少し気がかりですが…。
























