2005年の電子産業10大ニュース
年末になると,やはり1年を振り返って総括をしたくなります。日経エレクトロニクスの最新号(2006年1月2日号)では読者の皆様に選んでいただいた10大ニュースを掲載しましたので,ぜひご覧下さい。ここでは,私が独断で選んだ10大ニュースを書きたいと思います。
エレクトロニクス業界の2005年は,どのように表現できますでしょうか。私には,「2005年は異質の年」と映りました。最初に「異質」と感じたのは2004年末のことでした。長いことデバイス側から電子産業を追いかけてきたのですが,2004年末の段階で取材先の意見・主張がかみ合わなくなったのです。それまでは電子産業に関して,国内外を問わず企業の見通しは似たようなものでした。それが,企業や調査会社によって言うことがてんでバラバラになり,それぞれ理由を説明してもらうと全く逆の内容であることが増えました。その感覚はしばらく続き,景気は上昇傾向なのか下降傾向なのかさえ,なかなか答えが見つからなかったのです。自分のおかれている立場によって周囲の見え方が変わるのは当然のことですが,デバイス側から見た電子産業でこれだけ感じたのは2005年が初めてです。
立場が変わると見方が変わるのは,今年の10大ニュースを考えているときも感じていました。例えば市況に関しての最大のニュースは
「デジタル家電の価格急落で企業業績は低迷」
ととらえる方は多いのではないでしょうか。しかし世界に目を向けると様相が異なり,次のようになります。
「携帯電話機もテレビもデバイスも過去最高,大手の業績は絶好調」
どの視点でニュースをとらえるかによって,結果は大きく変わります。そこで視点を10個決めて,その視点ごとに最大のニュースを考えてみました。
(市場:日本) デジタル家電の価格急落で企業業績は低迷
(市場:世界) 携帯電話機もテレビもデバイスも過去最高,大手の業績は絶好調
(技術:R&D)マルチコアの次世代プロセサ「Cell」が登場
(技術:実用化)垂直記録方式のハード・ディスク装置実用化
(技術:製品) いたるところで不具合
(技術:規格) 次世代光ディスクの統一規格,実現せず
(製品) 「iPod」旋風
(業界動向) 通信と放送の融合,始動
(経営:国内) 国内大手電機メーカーで相次ぐトップ交代
(経営:世界) サムスン,インテルの業績好調
皆様もご自身の立場で,今年の10大ニュースを選んでみてはいかがでしょうか。
2005年に日経エレクトロニクス編集部は約2600ページの本誌記事,約3000本のオンライン記事をお届けしてまいりました。2006年も多くの話題をご提供したいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。
なお,このページは2006年1月5日から更新を再開します。
それでは良いお年をお迎えください。



















