日経テクノロジーオンライン

有機エレクトロニクスの次の方向性を考える

機器や社会の変革を起こすコア技術

2014/03/10 13:54

お申し込み受付は終了しました

※当日受付を承ります。直接会場にお越しください。


日経エレクトロニクスは、有機エレクトロニクス材料研究会(JOEM)と協力し、「有機エレクトロニクスの次の方向性を考える」をテーマとするシンポジウムを開催します。本シンポジウムは、JOEM創立30周年記念事業も兼ねています。

昨今、ウエアラブル端末やフレキシブル・ディスプレー、3Dプリンターというキーワードに引きつられる形で、有機エレクトロニクスは脚光を再び浴びようとしています。有機エレクトロニクスは機器を劇的に薄く、軽く、そして柔らかくするだけでなく、電子機器を簡便に製造できる可能性があるからに他なりません。有機エレクトロニクスを取り入れた機器が広まることで、社会が大きく変化するともいえます。

高まる期待に呼応するように、有機エレクトロニクスは今、大きな進化を遂げようとしています。当初期待された有機ELのディスプレー応用への道程は決して平坦なものではありませんでしたが、フレキシブル、プリンタブル(印刷可能)という有機材料ならではの特長を活かし、白色照明、太陽電池、半導体デバイスなどの応用展開が、産官学連携で強力に進められています。また、新たな材料や発光メカニズムに関する基礎研究の進展により、半導体特性や発光効率など、材料特性の向上も急速に進んでいます。有機エレクトロニクスは、正に「今、熱い」のです。

本シンポジウムでは、有機エレクトロニクスの事業化や研究開発を進めている企業や大学に所属する意思決定者や研究者が一堂に会し、これまでの到達点と今後の展開について、講演とパネルディスカッションを通じて議論します。ウエアラブル端末やフレキシブル・ディスプレー、3Dプリンターなど、新たな視点での事業展開を狙う方々にとって、目の離せない内容です。エレクトロニクス業界のみならず、医療/ヘルスケア業界、建設業界など、エレクトロニクス技術で付加価値を生み出そうとする業界の将来像を描く上でも、本シンポジウムは有効です。

皆さまも、有機エレクトロニクスの次の方向性を一緒になって考えませんか。ぜひ、本シンポジウムへご参加ください。

概要

日時:2014年7月10日(木)11日(金)
10:00~17:00(2日目は~18:00)(開場09:30)予定
会場:UDX カンファレンス(東京・秋葉原)
主催:日経エレクトロニクス
協力:有機エレクトロニクス材料研究会(JOEM)

受講料(税込み)

  • 一般価格75,000円
  • 日経エレクトロニクス(NE)読者価格60,000円
  • 7/10(木)の交流会参加(17:00~18:30)には、会費3,000円を別途お支払いください。セミナーと合わせて、お申し込みいただけます。
    交流会の当日申込も承ります(お支払いは現金決済のみ)。
  • 一般価格には「日経エレクトロニクスDigital版セット購読(最新号1冊+1年26冊)」が含まれます。 ご送本開始は開催後になります。
  • 日経エレクトロニクス(雑誌、Digital版、Digital版セット)定期購読者は、NE読者価格でお申し込みいただけます。
  • 日経エレクトロニクスPremium定期購読者は、Premium読者価格(一般価格の50%割引)で受講いただけます。
  • ※受講料には、昼食は含まれておりません。
  • ※一般価格に含む「日経エレクトロニクスDigital版セット購読」を登録させていただく方には、NEニュースを配信設定いたします。
  • ※満席になり次第、申込受付を締め切らせていただきますので、お早めにお申し込みください。

プログラム詳細

1日目 ― 7月10日(木)

10:00 - 10:10

あいさつ

有機エレクトロニクス材料研究会
理事長(国際電気通信基礎技術研究所 常務取締役 経営統括部長)

鈴木 博之

10:10 - 10:50

基調講演1:20世紀型工業から脱却し、新たな局面へ

  • 信州大学 名誉教授・特任教授

    谷口 彬雄 氏

  • 野村総合研究所 上席コンサルタント

    藤浪 啓 氏

21世紀における事業化では、それぞれが置かれた位置において、事業全体の戦略を設計し、異業種を巻き込みながら推進する心構えが重要となる。大企業であれ、中小企業であれ、個人であれ、この心構えが、下請け型依存構造から脱却し、新たな局面を創ることになる。
基礎研究においても、研究ビジョンへの全体像、目標、夢、信念、執着心が重要となる。これらの視点はこれまでも必要であったが、21世紀ではますます重要となる。
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10:50 - 11:30

基調講演2:有機エレクトロニクスの事業化に向けて ~DNPの戦略~

大日本印刷
事業開発センター長 研究開発センター長 研究開発・事業化推進本部長

三宅 徹 氏

エレクトロニクス産業において、今まで世界をリードしていた日本が何故、急に勝てなくなったのか?勝つためにはどうすればよいのか?従来、大学と企業の連携により技術競争に勝っていた日本の方向性はどうあるべきか?有機エレクトロニクスの視点より考察する。
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11:30 - 12:10

基調講演3:化学企業から見た、有機エレクトロニクス事業の展開

三菱化学
執行役員 経営戦略部門 RD戦略室長

八島 英彦 氏

化学企業は、主に材料そのものを販売する事業を行ってきたが、これからは単に材料だけで売れる時代ではなくなっている。材料もしくは要素技術の組み合わせで新しい価値を作り上げ、その価値を社会に提供するような「化学の時代」である。そのような時代において、化学企業の目線から有機エレクトロニクス事業をどのように考え、どのように取り組んでいくかについて紹介する。
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昼休憩(12:10 - 13:10)

13:10 - 16:50

基礎研究から事業化まで、次の方向性を切り開く研究・開発現場

有機デバイスとフレキシブル医療IT応用

東京大学
大学院 工学系研究科電気系工学専攻 教授

染谷 隆夫 氏

日本では本格的な少子高齢化時代の到来を迎え、ヘルスケア・医療分野におけるエレクトロニクスの重要性は年々増している。ヘルスケアや医療用途のセンサや電子回路は硬い電子素材で作られてきたが、柔らかい電子素材を活用することによって、人との親和性が高いエレクトロニクスの実現が期待される。本講演では、超薄型のフレキシブル有機デバイスや印刷製造による有機デバイスの技術詳細と、その医療、健康、福祉分野における応用可能性について述べる。
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分子設計による半導体ポリマーの高次構造制御

理化学研究所
創発分子機能研究グループ 上級研究員

尾坂 格 氏

高性能な半導体ポリマーを開発するうえで、薄膜中でのポリマーの高次構造(結晶性・配向性)を制御することは、極めて重要なポイントである。いかにしてこれを分子設計により制御できるか、すなわち、縮合多環π電子系骨格を主鎖に導入することによるポリマーの結晶性制御、可溶性側鎖の設計によるポリマーの配向制御を紹介する。さらに、これらポリマーの高次構造とデバイス特性との相関関係について議論する。
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高移動度有機半導体の物理・化学とデバイス応用

東京大学
大学院 新領域創成科学研究科 教授

竹谷 純一 氏

未来社会において、環境モニタや生産及び物流の制御、健康管理などを入力作業なしに自律的に行うセンシングネットワークの構築が求められています。本講演では、溶液塗布・結晶化の方法によって、分子が自己凝縮して有機半導体単結晶が得られる化学と高移動度のキャリア伝導の機構に関する物理、及び高性能の有機半導体デバイスがコアとなって、低コストの通信機能つきセンシング回路開発へ結びつく道筋を示します。
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液体および全固体色素増感太陽電池の最近の動向 ~プリンタブル太陽電池としての動向

九州工業大学
大学院 生命体工学研究科 教授

早瀬 修二 氏

塗布で作製できるプリンタブル太陽電池は製造コストが安く、次世代の太陽電池として注目されている。ペロブスカイトを使った全固体薄膜太陽電池を含め、封止を容易にした円筒型太陽電池や、透明導電膜を使用しなくてもよい太陽電池など、演者らの研究結果を含め、塗布で作製できる太陽電池の最新動向を解説する。
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有機薄膜太陽電池の開発と今後の展開 ~三菱化学の取り組み~

三菱化学
理事 情報電子本部 OPV事業推進室長

山岡 弘明 氏

有機薄膜太陽電池の特徴として、軽量、フレキシビリティーやデザインの自由度が大きいことが挙げられ、太陽電池の設置多様化を実現する新しい応用分野の創出等、今後の展開が期待されている。三菱化学で開発を進める新コンセプトの有機薄膜太陽電池について、その特徴と有機薄膜太陽電池高性能化へのマイルストーンを概説し、市場拡大が見込まれる太陽電池市場での次世代電池としての市場導入を目指した取り組みを紹介する。

17:00 - 18:30

交流会

2日目 ― 7月11日(金)

10:00 - 10:30

未来に学べ

日経BP未来研究所
所長

仲森 智博

企業戦略を立案するうえで欠かせないのが、未来予測。昨今、特にそれが意識されるようになってきました。経済や産業のみならず、産業、技術などさまざまな分野で「非連続な劇的変化」が起こりつつあるからです。ただ、未来を予測することは難しい。けれど、人の営みにはある種の法則性があります。だから、歴史を振り返り、今を注意深く見つめれば未来はある程度、予測できる。その手法の要諦について解説します。

10:30 - 13:15

頭脳集積地が狙う先:九州大 最先端有機光エレクトロニクス研究センター(OPERA)の取り組みと今後の展開

FIRSTプロジェクトの総括と今後の展開

九州大学
最先端有機光エレクトロニクス研究センター 教授

安達 千波矢 氏

FIRSTのプロジェクトでは、分子設計の自由度を生かし、蛍光、リン光材料に次ぐ第三世代の有機EL発光材料(高効率遅延蛍光材料)の創出に成功した。これにより、貴金属を含有する有機金属化合物を用いなくとも、簡単な芳香族化合物で100%の効率で電流を光に変換することが可能となった。これまでの有機EL材料の分子設計を振り返り、現在の到達点から今後の分子設計の更なる可能性について言及する。また、有機デバイスの今後の展開について、将来のアプリケーションの視点から議論を進めたい。
[関連記事] 有機EL分野の研究がトルネードのように急激に進展、ポイントは研究開発体制 ――九州大学 教授の安達氏に聞く

TADF材料技術の最前線

九州大学
大学院 工学研究院 応用化学部門 准教授

安田 琢麿 氏

イリジウム等を使用せずに三重項励起状態を発光に寄与させる方法として、三重項励起子を一重項励起子にアップコンバージョンさせる熱活性化遅延蛍光(TADF)の活用が提案されてきた。発光分子のHOMO・LUMOやエネルギーレベルを分子設計に基づいて制御することにより、高効率TADF発光材料を創製できる。本講演では、新しい切り口からOLEDの高効率化に向けたTADF材料技術の進展について紹介する。

有機ELデバイス物性の最先端

九州大学
大学院 工学研究院 応用化学部門 助教

合志 憲一 氏

発光色素をホスト分子に分散したゲスト-ホスト系を有機EL素子の発光層に用いた場合、濃度消光の抑制や励起子の閉じ込め効果によって、有機EL素子の効率が大幅に向上されることが知られている。熱活性化型遅延蛍光(TADF)材料を発光層に用いた場合も同様の効果が得られるが、蛍光材料やりん光材料とは異なる光物性が観測される。本講演では、TADF材料を様々なホスト分子に分散した系におけるゲスト-ホスト間の相互作用や励起子-励起子相互作用について議論する。

計算化学による有機半導体材料の設計

京都大学
化学研究所 教授

梶 弘典 氏

有機エレクトロニクスでは有機材料の様々な特性を利用するが、有機EL、有機太陽電池、有機トランジスタ等、すべての有機デバイスにおいて、電荷輸送は不可欠な特性である。我々は、特にホッピング伝導の本質を理解すべく、計算科学を用いた取り組みを進めている。その内容に関して概説するとともに、有機半導体材料の設計、有機デバイス構造の設計に関する近未来像を概観したい。
[関連記事] 高いダイヤより安いガラス、非晶質の有機半導体を追求

FIRSTにおけるイノベーションを可能とする研究開発組織への取り組み

九州大学
最先端有機光エレクトロニクス研究センター 広報・戦略企画室 室長

工藤 真弓 氏

中心研究者を支えるプロジェクトマネジメントの立場から、コアビジョンを組織としてどのように実現していくかについて、実現できたこと・できなかったこと、また今後の展開を述べる。第三世代の有機EL発光材料(TADF)の研究開発は、量子化学の基本原理から発想を進めた大学らしい基礎研究で生み出されている。基礎研究での産官学連携~実用化までを、短期間で推進するための課題と期待について紹介する。
[関連記事] 有機EL分野の研究がトルネードのように急激に進展、ポイントは研究開発体制 ――九州大学 教授の安達氏に聞く

昼休憩(13:15 - 14:00)

14:00 - 16:45

頭脳集積地が狙う先:山形大 有機エレクトロニクス研究センターの取り組みと今後の展開

白色有機ELの現状と将来展望

山形大学
大学院 理工学研究科 有機デバイス工学専攻 教授

城戸 淳二 氏

高効率リン光低分子有機EL材料とデバイス

山形大学
大学院 理工学研究科 有機デバイス工学専攻 助教

笹部 久宏 氏

身の回りに有機のあかり、有機ELが広がり出した。照明用白色有機ELパネルの効率は蛍光灯を超え、無機LED照明に追いつき、追い越しつつある。本講演では、次世代光源として期待される高性能有機ELデバイスに用いられる低分子材料とデバイス開発の最前線を述べる。最新のトピックとして、理論限界値を下回る超低電圧駆動緑色デバイスやエキシプレックスのエネルギー移動を用いた、新しい青色リン光デバイスについて述べる。

塗布型有機EL材料とデバイス

山形大学
大学院 理工学研究科 有機デバイス工学専攻 准教授

夫 勇進 氏

有機EL研究開発の最も大きな意義の一つに、「省エネルギー」がある。デバイスのエネルギー変換効率の向上は至上命題であるが、その製造エネルギーの削減は、ライフサイクルアセスメントの観点から極めて重要である。一般照明として期待される有機EL素子をいかにエネルギー的に安価な塗布プロセスで作製するか、我々が進めてきたプロセスを許容する材料開発、材料選択を広げるプロセス開発、塗布有機/有機界面の解析等を紹介する。

微細印刷技術の進展と有機集積回路への応用

山形大学
有機エレクトロニクス研究センター 副センター長 卓越研究教授

時任 静士 氏

微細印刷技術を基盤としたフレキシブル有機エレクトロニクスの研究開発について紹介する。まず、銀ナノ粒子インクや塗布系有機半導体の開発、その微細パターン化技術を述べる。次に、印刷法によるプラスチックフィルム上への高性能有機トランジスタの作製と、インバータや論理回路などの有機電子回路応用を述べる。最後に、ヘルスケア応用を目指したバイオセンサ研究も触れる予定である。
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休憩(16:45 - 16:55)

16:55 - 17:55

パネルディスカッション:日本の有機エレクトロニクス産業飛躍のための戦略を考える

〈モデレータ〉
  • 谷口 彬雄 氏(信州大学)

〈パネリスト〉
  • 安達 千波矢 氏(九州大学)

  • 城戸 淳二 氏(山形大学)

  • 仲森 智博(日経BP未来研究所)

  • 今井 拓司(日経エレクトロニクス編集長)

17:55 - 18:00

あいさつ

  • ※途中、昼休憩と午後の小休憩が入ります。
  • ※講演時刻等、随時更新いたします。また、プログラムは変更になる場合があります。あらかじめご了承願います。

お申し込み受付は終了しました

※当日受付を承ります。直接会場にお越しください。

■受講料のお支払い:
お支払い方法が「請求書」の方には、後日、受講券・請求書をご郵送いたします。
ご入金は銀行振込でお願いいたします。なお、振込手数料はお客様のご負担となりますので、あらかじめご了承ください。
「クレジットカード支払」の方には、受講券のみをお送りいたします。
■お申し込み後のキャンセルおよび欠席:
お申し込み後のキャンセル、ご送金後の返金はお受けいたしかねます。代理の方が出席くださいますようお願いいたします。
■最少開催人員:
30名。参加申込人数が最少開催人員に達しない場合は、開催を中止させていただくことがあります。