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NEアカデミー 触覚体験のつくり方

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UI、製品開発
触覚体験のつくり方
~触覚に着目した価値の発見と創造のために~

事前申込は終了しました
満席のため、お申し込みを締め切りました。

タッチパネルがスマートフォン等に採用され、爆発的に普及したことは、「触る」という行為のインタフェースとしての重要性を、我々に思い出させる契機となりました。一方で、触覚だけが持つ価値、言い換えれば、触ることによって初めて可能となる新しい応用の形は、未だ明確にはなっていません。

触覚を生かした新たな価値を生み出すために必要なのは、ヒトにとっての触覚の役割を根本から考え尽くすことと思われます。本セミナーは、その契機とすることを目的とします。

触知覚の生理学的知見と現在までに提案されている触覚インタフェースを概観した後、触覚の本質である双方向性や自己言及性という特性に基づいた、有用な触覚デバイスの開発に関するヒントを考察します。さらに、ヒトの皮膚感覚の役割を日常生活の中から検出、体系化することで、触覚インタフェースのあり得べき姿を議論します。講義全体を通して、これから触覚製品を研究開発する際の基盤となる知見、および考え方を得ることを目標とします。

一方で、触覚は長い研究の歴史がありつつも、今後どのような価値創造が可能なのかという点については、研究途上の熱い分野でもあります。講演内容は、触覚世界の一断面と捉えていただき、聴講される中で立体化、発展させていただければ幸いです。


概要

  • 日時:2012年3月27日(火) 10:00~17:00 (開場9:30予定)
  • 会場:BIZ新宿(東京・西新宿)
  • 主催:日経エレクトロニクス
  • 協力:日本情報技術センター

受講料(税込み)

  • 一般価格:48,800円
  • 日経エレクトロニクス(NE)読者価格:39,800円

◇一般価格には「日経エレクトロニクス購読(最新号1冊+1年26冊)」が含まれます。 ご送本開始は開催後になります。
◇日経エレクトロニクス定期購読者の皆様は、NE読者価格でお申し込みいただけます。
日経エレクトロニクスPremium定期購読者の皆様は、Premium読者価格(一般価格の50%割引)で受講いただけます。

※受講料には、昼食は含まれておりません。
※一般価格に含む日経エレクトロニクス購読をご登録させていただく方には、NEニュース配信と、読者限定サービスのアクセス権を設定いたします。
※満席になり次第、申込受付を締め切らせていただきますので、お早めにお申し込みください。

プログラム詳細

10:00~12:00

触覚ディスプレイの基礎と技術動向

電気通信大学
総合情報学専攻 准教授
梶本 裕之 氏

触覚製品を開発する際、最低限必要な知識を得ることを目的に、触覚ディスプレイ設計の基礎的知見と、現在までの研究開発動向をまとめます。

(1) 人間の触知覚
触覚ディスプレイ設計のために必要な触知覚特性の知見をまとめます。まず、触覚受容器の種類と役割を概観し、そこから得られる触覚の時空間特性を議論します。さらに、代表的な錯触(触覚の錯覚)をまとめます。

(2) 触覚ディスプレイの設計方法
これまでに提案されてきた触覚ディスプレイの手法を整理します。触覚ディスプレイは、触った感覚を再現する物として着目し、分類することができます。凹凸を再現する手法、皮膚変形を再現する手法、皮膚内部の受容器活動を再現する方法、そして神経活動を再現する方法が挙げられます。これらの手法を具体例と共に見ていき、さらに錯触を利用した事例も紹介します。

(3) タッチパネルを中心とした話題
触覚ディスプレイの重要な応用であるタッチパネルに関する話題を提供します。現在普及しているタッチパネルは指先での入力は可能ですが、触覚的出力がないため、精細な作業を行いにくい等の問題点があります。触覚ディスプレイ技術は、この状況を変える可能性があると考えられます。タッチパネル用触覚ディスプレイの必要条件を整理し、現在までの提案および今後の可能性について議論します。

昼休憩 (名刺交換)

12:50~14:50

ヒトの触知覚メカニズムと触覚デバイスづくり

名古屋工業大学大学院
工学研究科 機能工学専攻 助教
田中 由浩 氏

触覚デバイスづくりには、未だ確立された設計論は存在しません。本講演では、ヒトに備わる触知覚メカニズムをポイントに、センサやディスプレイに留まらず、これらを生かした触覚デバイスを紹介し、触覚デバイスづくりのヒントについて考察します。

(1) 皮膚構造、知覚特性と触覚センサ、触覚ディスプレイ
皮膚には、優れた触覚情報処理メカニズムが存在しています。また、触覚の本質は能動触であり、ここには双方向性や自己言及性という知覚特性が存在しています。ヒトが本来有する触知覚メカニズムに基づくと、シンプルかつ有用なデバイス開発の近道になります。ここでは、皮膚構造や知覚特性をヒントに開発された触覚センサや触覚ディスプレイの具体例を紹介し、まだまだ解明されていない触知覚メカニズムの奥深さとその可能性を示します。

(2) 第3の触覚デバイス
触覚インタフェースは、センサとディスプレイにより構成されるだけではありません。センサもアクチュエータも使用せずに、微小な凹凸を増強するシート、爪に装着し指先の触覚を変えるツールが研究開発されています。これら具体例を紹介し、別な形の触覚インタフェースについて模索します。

(3) 触感デザイン
触覚は直感性以外にも、心地よい手触り、高品質な操作感など、製品への新たな高付加価値を与える可能性を秘めています。では、狙った触感を設計するためには、どのようにすれば良いのでしょうか?ヒトは、対象との力学的相互作用による現象を捉えているにすぎません。触覚の錯覚をヒントに、モノからヒトを中心とした、新しい触感デザインの考え方を具体例を交えて紹介します。

(4) 触覚デバイス開発のヒント
本講義をまとめ、「知覚原理」「自己言及性」「双方向性」「日常・現場」をキーワードに、有用な触覚デバイス開発に関わるヒントを考察します。

休憩

15:00~17:00

皮膚感覚の役割の分類とそれに基づくものづくり

慶應義塾大学
環境共生・安全システムデザイン教育研究センター 特任助教  
牧野 泰才 氏

(1) 皮膚感覚の役割と触覚センサ
日常的にヒトは皮膚感覚をどのように使っているのかを概観し、12の使われ方に分類します。既存の触覚センサは、この12分類の中でも主に2つに大別されることを示し、第2部の講義と比較しながら、触覚センサを多面的に理解していただきます。また、触覚センサの一例として、主に二次元通信という新しい技術を利用した触覚センサを紹介します。

(2) 無意識の触活動の測り方・使い方
上記12分類において、既存の触覚センサ以外の残り10種類の使われ方に即したセンサの開発は、新しい価値を生み出す可能性を秘めています。無意識的な触活動の計測法として、爪上にセンサを配置し、対象との接触音を日常的に検出するシステムを紹介します。この利用で、日々の生活を触ったもののリストとして記録することが可能になります。この事例を通じて、皮膚感覚の役割分類を元にした、新しい価値創造について理解していただきます。

(3) 心地良い触感とは?
分類の1つの軸である「快触感」について、掘り下げて説明します。快触感には、1) 触感自体が心地良いもの、2) 触感に付随するコンテキストまで含めて心地良いものがあります。1) の事例を示すと共に、2) の例として、ぬいぐるみをロボット化するデバイスの紹介を行い、単に触感のみならず、そのコンテキストまでをデザインに組み込むことの重要性を理解していただきます。

(4) 触覚インタフェース
これまでに開発してきた触覚インタフェースを紹介し、その設計指針を示すことで、触覚を利用した多様なインタフェースの可能性を知っていただきます。

4.1 自身の感覚をシステムの一部として組み込むインタフェース
体の表面を入力インタフェースとする、新しい方法を紹介します。自身の体表を触ることで入力が行われるようになっているため、操作時の接触感覚が自身にフィードバックされ、より操作性が向上します。

4.2 タッチパネル付加型デバイス
既存のタッチパネルデバイスの操作性や自由度を向上させるために、簡便な外付け機器により、押下力や指の姿勢を計測する新しい手法を紹介します。

事前申込は終了しました
満席のため、お申し込みを締め切りました。

講師紹介

梶本 裕之電気通信大学 総合情報学専攻 准教授

1998年、東京大学 工学部 計数工学科卒業。2003年、同大学大学院 情報理工学研究科 システム情報学専攻 博士課程退学。同年、東京大学 助手。2006年、電気通信大学 助教授。2007年、同 准教授、現在に至る。触覚ディスプレイ、触覚センサ、バーチャルリアリティなどの研究開発に従事。日本バーチャルリアリティ学会、日本ロボット学会、計測自動制御学会 各会員。

田中 由浩名古屋工業大学大学院 工学研究科 機能工学専攻 助教

2006年、東北大学大学院 工学研究科 博士課程修了。同年、名古屋工業大学 寄付講座 助手。2009年、同大学 助教、現在に至る。2010年より、日本学術会議 特任連携会員を兼任(若手アカデミー委員会)。触覚センサ、触感デザイン、触知覚などの研究開発に従事。日本機械学会賞(論文)、日本ロボット学会 研究奨励賞など、各賞受賞。

牧野 泰才慶應義塾大学 環境共生・安全システムデザイン教育研究センター 特任助教 

2007年、東京大学大学院 情報理工学系研究科 システム情報学専攻 博士課程修了。同年、学術振興会 特別研究員として、同専攻 システム情報第3研究室に所属。2008年、特任研究員。2009年から、慶應義塾大学 環境共生・安全システムデザイン教育研究センター 特任助教。触覚情報処理の解明や、それを利用したインタフェースの開発などに従事。

※講演時刻等、随時更新いたします。また、プログラムは変更になる場合があります。あらかじめご了承願います。

■受講料のお支払い:
後日、受講券・ご請求書を郵送いたします。ご入金は銀行振込でお願いいたします。なお、振込手数料はお客様のご負担になりますので、あらかじめご了承ください。

■お申し込み後のキャンセルおよび欠席:
お申し込み後のキャンセル、ご送金後の返金はお受けいたしかねます。代理の方が出席くださいますようお願いいたします。

■最少開催人員:
20名。参加申込人数が最少開催人員に達しない場合は、開催を中止させていただくことがあります。

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