ジオネクストは8月26日、子会社のエリアエナジー(東京都港区)が、約9.7MW分の太陽光発電所に関わる権利などを、エコ・ボンズ(東京都港区)に14億500万円で譲渡することに関し、基本合意契約を結んだと発表した。

 対象となる発電所は14カ所で、岩手県3カ所、埼玉県6カ所、千葉県1カ所、長野県4カ所となる。想定する発電設備の出力は約9.7MWとなる。譲渡する内容は、土地の所有権または地上権(造成業務含む)、発電所の権利(経済産業省による設備認定、電力会社との受給契約)、太陽光パネルで、設置工事は譲渡先において実施される予定。

 エリアエナジーは、太陽光発電事業の開発を手掛けており、開発した案件は、自社保有のほか、第三者への売却を想定し、営業活動してきた。

 エコ・ボンズは、コネクトホールディングスの子会社で、太陽光発電事業の開発や建設などを手掛けている。コネクトホールディングスは、エコ・ボンズに対して、太陽光発電用地取得のため、7億4534万円を第三者割当による新株予約権付きで貸し付けており、そのうちの5億円を今回の権利取得に充てる。エコ・ボンズは、すでに自己資金により1億5000万円を申し込み証拠金として支払いが完了している。残額の7億5500万円については、2015年8月31日までに太陽光パネルをEPC(設計・調達・施工)業者に売却する資金で充当する予定という。

 コネクトホールディングスは、今回の権利取得ついて、「比較的短期間で太陽光発電事業の運用会社に売却できることが予想されるため、収益性及び投資効率を踏まえた総合的な判断により、決定した」としている。