実証実験で使用する「Silmee W20」
実証実験で使用する「Silmee W20」
[画像のクリックで拡大表示]

 東芝と清水建設は2015年8月25日から、三重県四日市市の建設現場にリストバンド型生体センサーを導入し、作業員の健康を管理する実証実験を開始する(プレスリリース)。

 建設現場では、夏の屋外作業などに従事する作業員の健康管理が課題となっている。実証実験では、こうした現場におけるウエアラブル端末の効用を検証する。

 リストバンド型生体センサーには、東芝の従来品「Actiband」またはActibandに会話量測定などの機能を追加した「Silmee W20」を使う(関連記事)。いずれも2週間充電なく連続使用でき、腕に装着しているだけで日々のライフログデータを簡単に計測できる。

 実証期間は2016年8月24日までの1年間で、建設現場に従事する70人の作業員が生体センサーを24時間装着。出勤時に前日までの睡眠や食事、活動量などのデータをスマートフォンで確認し、個々人で体調を客観的に把握できるようにする。

 さらに両社は、個人のライフログデータを現場管理者のタブレット端末や職場のパソコンに収集し、管理・閲覧できるようにして、その日の体調に合わせた作業量の負荷調整などが行えるシステムも開発する。