カテゴリー別シートメーカー上位3社と100台当たり問題発生件数(その1)
カテゴリー別シートメーカー上位3社と100台当たり問題発生件数(その1)
[画像のクリックで拡大表示]
カテゴリー別シートメーカー上位3社と100台当たり問題発生件数(その2)
カテゴリー別シートメーカー上位3社と100台当たり問題発生件数(その2)
[画像のクリックで拡大表示]

 米国のCS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティング会社であるJ.D.Power and Associates社は「2015年米国シート品質・満足度調査(Seat Quality and Satisfaction Study)」の結果を発表した。新車のシートに使われている合成皮革の品質はおおむね良く、車のオーナーの多くはシートの本当の材質を知らない、つまり本革と合成皮革を区別できていないことが分かった。

 この調査は、米国の新車ユーザーを対象に、乗用車およびライトトラックを購入もしくはリースしてから90 日間に経験した欠陥や故障について調べた際に、シートやシートベルトの品質について評価したもの。

 高級車のベースグレードでは、合成皮革シートを標準装備とし、本革シートはオプションで提供されている。ある中型高級車のオーナーの94%は、自車が本革シートであるとしているが、そのモデルの内装仕様を調べると、13%は合成皮革シートであることが分かった。また、別の量販中型車では、オーナーの74%が本革シートと答えたが、41%は合成皮革シートだった。

 本革シートと合成皮革シートの両方が選択肢にある中型高級車セグメントでも、本革シートのみを提供しているモデルと同様のシート満足度評価になっている。10点満点の満足度評価は本革が9.00、合成皮革が8.94となった。0.06のわずかな差は質感によるもので、これは本革と合成皮革の質感の違いが分かるオーナーによる評価の差だった。