中国の太陽光パネルメーカーであるJAソーラー・ホールディングスは8月17日、60セルの両面ガラスによる、多結晶シリコン型太陽光パネルの量産を開始したと発表した。2015年8月初めに量産を開始している。

 国際電気標準会議(IEC)が定めた太陽光パネルに関する企画「IEC61215」、「IEC61730」で必要とされる、すべての信頼性試験に合格し、ドイツの認証機関であるテュフズード(TUV SUD)から認証を取得したと強調している。

 JAソーラーによると、太陽光パネルは、厳しい環境に設置されることが多くなり、品質や信頼性への要求度合いが増しているという。両面ガラスのパネルは、こうした要求に対応し、厳しい環境下でもより劣化を抑えられる可能性がある。

 量産を開始した両面ガラスのパネルは、2.5mm厚のガラス2枚で、太陽電池セル(発電素子)を封止する。

 従来の樹脂製バックシートを使った太陽光パネルに比べて、高信頼性、高耐久性を実現するとともに、沿海部、養魚場、砂漠といった高温、多湿、乾燥、塩害地域でも耐候性が高いという。

 1500Vの発電システムに対応できるほか、30年間のリニア出力保証を提供する。出力の劣化率は、初年度が2.5%以下、その後は年0.5%としている。30年後の出力は、当初の85%を保証する。