「なぜ大手メーカーを辞めてまで起業したのか、とよく聞かれる。今回の機器は、その分りやすい“答え”になる。大手メーカーでは決して作れない商品だ」――。

 Cerevo(セレボ、本社東京)の新製品発表会で、同社代表取締役の岩佐琢磨氏は、こう胸を張った。同社は、ニッチだが世界中で需要があり、確実に売れる「グローバルニッチ」を掲げて、特徴的な家電製品を開発してきたベンチャー企業である。

 そんな同社が発表会を開催し、新たに披露したのが、人気アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」に登場する拳銃型端末「ドミネーター」を1/1スケールで再現した「DOMINATOR MAXI(ドミネーター・マキシ、開発コード名)である(発表資料)。単に外観や大きさを似せたものではなく、無線LANを通じたスマートフォンとの連携機能やLEDなどを搭載した電子機器だ。

 インターネット関連事業を手掛けるDMM.com(本社東京)の依頼を受けてCerevoが企画・開発した。2015年度内の一般発売を目指す。

DOMINATOR MAXI をノリノリで構える岩佐氏。サイコパスに登場するキャラクターのコスプレまでする力の入れよう
サイコパスに登場する「ドミネーター」(C)PSYCHO-PASS Committee