シードは、24時間の眼圧傾向が観察できる「医療用スマートコンタクトレンズ」の国内認証を2015年7月1日付けで取得したと発表した。スイスの医療機器メーカーであるSENSIMED社が製造する24時間角膜曲率変動モニター機器「トリガーフィッシュ」システムで、第3者認証機関により「クラス2」(管理医療機器)の認証を得た。

「トリガーフィッシュ」システムのセンサー部分コンタクトレンズ
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 トリガーフィッシュシステムは、コンタクトレンズに内蔵されたセンサーで、眼球内圧力の変化から誘発される角膜曲率の動きを24時間観察できる。センサー部分のコンタクトレンズの他に、アンテナとデータケーブル、レコーダーで構成される受信機を利用する。

「トリガーフィッシュ」システムの受信機の構成品。左からアンテナ(右用/左用)、データケーブル、レコーダー(本体)
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 日本における失明原因の第1位は「緑内障」となっており、緑内障の有病率は年齢とともに増加していくことが知られている。そのため、少子高齢化にともなったさらなる患者数の増加が予想される。

 緑内障の診療には、通常生活での眼圧の日内変動の把握が大変有用となる。そのためシードは、24時間自動モニターによるパターン観察が可能なトリガーフィッシュシステムを有用な診療ツールと判断し、今回の認証取得に至った。