新潟東部太陽光発電所 3号系列(出所:新潟県)
新潟東部太陽光発電所 3号系列(出所:新潟県)
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 新潟県は7月1日、阿賀野市の県営東部産業団地に建設した、出力約21.3MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「新潟東部太陽光発電所 3号系列」が、法令などに基づく諸手続を完了し、同日に発電を開始したと発表した。

 発電事業者は、新潟県企業局となる。出力約1MW(発電所の連系出力:1MW)の1号系列、1.25MW(同:1MW)の2号系列の隣接地に立地する。

 約45haの敷地に、8万5260枚の太陽光パネルを並べた。パワーコンディショナー(PCS)の出力は15MWで、約1.42倍の過積載とした。

 年間発電量は、一般家庭約6000軒分の消費電力に相当する、約2030万kWhを見込んでいる。売電価格は40円/kWh(税抜き)で、全量を東北電力に売電する。年間売電額は、約8億1200万円(税抜き)を見込んでいる。

 建設事業費は67億3800万円で、2012年12月に着工していた。EPC(設計・調達・施工)サービスは、東芝と福田組による「東芝・福田特定共同企業体」が担当した。福田組は、新潟市に本社を置く建設会社である。

 太陽光パネルは、東芝製の単結晶シリコン型(出力250W品・8万5260枚)、PCSはTMEIC製(出力500kW機・30台)を採用した。架台は、サカタ製作所(新潟県長岡市)製を採用した。

 太陽光パネルの設置角は30度、パネル底部の設置高は180cmと積雪に備えた仕様としている。阿賀野市の年間最大積雪量の130cmに、パネルを滑り落ちることで増える分として50cmを想定し、180cmとした(メガソーラー探訪の関連記事)。