グラフ表示の画面イメージ
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Vital Connect社のセンサーモジュール
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センサーを挿入して胸の指定部分に貼る
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 パナソニックは、スポーツチーム向けのトレーニング支援サービスである「スポーツデータクラウドサービス」を2015年7月中旬に開始する(ニュースリリース)。スポーツ中の選手のバイタルデータをクラウドで管理し、トレーニング効果の確認やコンディショニングに活用できるようにする。グループ会社のパナソニック コンシューマーマーケティングを通じて提供する。

 同サービスでは、トレーニングや練習試合における選手のバイタルデータをウエアラブル機器で取得し、クラウドに蓄積。トレーニングの負荷や効果を練習メニュー別に確認し、継続的にデータを管理できるようにする。

心拍数や呼吸数などを取得

 このサービスに最初に対応するウエアラブル機器は、米Vital Connect社の「ヘルスパッチ」(民生版)(関連記事1同2)。胸に貼りつけて使うウエアラブルセンサーである。

 開始当初は、心拍数や呼吸数、表皮体温、ステップ数、3軸加速度センサーで取得するデータ(ジャンプ回数など)を蓄積。グラフで可視化する。

 これにより、例えば練習ごとの負荷のかかり具合を心拍数やステップ数などと比較して確認できる。心拍数のグラフは選手別の最大心拍数に応じてしきい値を設定でき、“最大心拍の75~90%の運動が練習全体の何割を占めていたか”といったことを簡単に確認できる。

 今後は、対応するウエアラブル機器や管理項目を追加し、サービスを拡充する予定。ゆくゆくは、チームをまたいだ選手の管理やジュニアエリートの育成データ記録など、継続的なデータ蓄積による選手およびチームのパフォーマンス向上につなげることを目指す。サービス利用料金は、10選手利用の場合で年額21万6000円から。