6月25日に現地で竣工式を行った(出所:伊藤忠商事)
6月25日に現地で竣工式を行った(出所:伊藤忠商事)
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 今治造船と檜垣産業(愛媛県今治市)、伊藤忠商事は、3社共同出資により愛媛県西条市で出力33MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「西条小松太陽光発電所」を建設し、稼働を開始したと発表した。

 檜垣産業が保有する約40万m2のゴルフ場(旧小松ゴルフ場)の跡地に、出力約33MW分となる約13万4000枚の太陽光パネルを敷き詰めた。四国で最大級のメガソーラーとなる。年間予想発電量は約3700万kWhに達し、一般家庭約1万世帯分の年間電力使用量に相当する。これに伴うCO2削減量は年間で約1万7000tとなる。発電電力は四国電力に販売する。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、JFEエンジニアリング(東京都千代田区)グループのJFEテクノス(横浜市鶴見区)が担当した。太陽光パネルはシャープ製、パワーコンディショナー(PCS)は富士電機製を採用した。杭基礎を中心に、地盤の状況により、置き基礎を併用して架台を設置した。約1年半の工期で完成した。

 伊藤忠商事が日本国内で建設したメガソーラー事業では、今回の案件が初の稼働開始となる。このほかにも大分県、岡山県でメガソーラープロジェクトを進めている。

 JFEエンジニアリンググループは、これまで全国で110カ所、合計で約530MWの太陽光発電所の建設を手掛けている。