曲げられるモジュールを、シンガポールのパシール・パンジャン第3ターミナルビルに設置(出所:ソーラーフロンティア)
曲げられるモジュールを、シンガポールのパシール・パンジャン第3ターミナルビルに設置(出所:ソーラーフロンティア)
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 ソーラーフロンティア(東京都港区)は6月22日、同社製の曲げられるタイプのCIS系太陽電池モジュールが、シンガポールの港湾ターミナルビルに設置されたと発表した。

 シンガポールの港湾コンテナ拠点を運営するPSA Singapore Terminals社が、パシール・パンジャン第3ターミナルビルに、試作品を設置した。

 ベンダブルと呼ばれるタイプのCIS系モジュールで、軽く、曲げられる特徴がある。さまざまな構造物と一体化して設置できる可能性がある。ソーラーフロンティアが厚木リサーチセンターで設計、開発した。

 基板には、従来のガラス基板ではなく、薄厚の金属を採用した。カバーガラスは、高機能樹脂フィルムで代替した。フレームもない構造とした。

 こうした工夫によって、同社の従来品に比べて、重さを約3分の1以下に軽量化できた。厚さは、約1.5mmを実現した。