5つのサイトの所在地(出所:ソーラーフロンティア)
5つのサイトの所在地(出所:ソーラーフロンティア)
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 ソーラーフロンティア(東京都港区)は6月17日、日本政策投資銀行(DBJ)との共同投資会社「SFソーラーパワー」を通じて、九州に5カ所で合計約9MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設し始めたと発表した。5サイトの地権者は異なり、いずれも高圧連系となる。2015年11月頃から発電を開始し、全量を九州電力に売電する。

 SFソーラーパワーは、2013年にDBJとソーラーフロンティアの共同出資で設立された。これまで関西国際空港内の11.6MWのメガソーラーをはじめ、サントリーグループの工場での4.4MWの案件など、全国で太陽光発電プロジェクトを手掛けてきた。今回、建設に着手した案件は、これらのプロジェクトに続くもの。

 具体的には、福岡県北九州市門司区で3サイト、鹿児島県肝属郡東串良町と宮崎県西都市で、それぞれ1サイトとなる。

 これらのメガソーラーには、ソーラーフロンティアの国富工場で生産されるCIS化合物型太陽光パネルを設置する。同社は、パネルの生産・販売から、発電所の建設、売電事業まで一貫したサービス体制を確立しているという。九州地区での案件もこうした体制でサポートする。

 海外市場においても販売活動を積極化している。今年4月には、米国でカリフォルニア州を中心に合計280MW規模のメガソーラー群の開発プロジェクトを獲得し、建設を開始している。