完成した「ユーラス津名東ソーラーパーク」(出所:ユーラスエナジーホールディングス)
完成した「ユーラス津名東ソーラーパーク」(出所:ユーラスエナジーホールディングス)
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 ユーラスエナジーホールディングス(東京都港区)は6月17日、出力約39.3MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「ユーラス津名東ソーラーパーク」が営業運転を開始したと発表した。6月16日に竣工式を開催した。

 同発電所は、淡路市を含む津名開発組合が保有する津名東生産団地を有効利用し、東京ドーム約12個分に相当する60ヘクタールの土地に、約15万4000枚の太陽光パネルを設置した。津名東生産団地は、関西空港の建設時の埋め立て用の土砂の採取に使われ、その跡地の有効活用を模索していた。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、大成建設が担当し、太陽光パネルは三菱電機製の単結晶シリコン型、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製も設置した。太陽光パネルの出力は約39.3MW、PCSの定格出力は33.5MWとなる。年間で一般家庭約1万1000軒分の電力使用量に相当する発電量を想定している。

 三井住友銀行が主幹事を務め、中国銀行、三井住友信託銀行、広島銀行、百十四銀行が参加するシンジケートローンを組成し、総額約97億円のプロジェクトファイナンスを組成した。

 兵庫県と淡路市などは、持続可能な地域づくりを目指す「あわじ環境未来島構想」で、国から地域活性化総合特区の指定を受けており、メガソーラーもこの一環となる。

 「ユーラス津名東ソーラーパーク」が稼働したことで、ユーラスエナジーホールディングスが国内で操業している太陽光発電の設備容量は117.5MWとなり、100MWを超えた。

■変更履歴
本文中で「ユラース津名東ソーラーパーク」としていましたが、「ユーラス津名東ソーラーパーク」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2015/6/18]