「POWER DEPOII」の外観(出所:住友電工)
「POWER DEPOII」の外観(出所:住友電工)
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太陽光と連携するイメージ(出所:住友電工)
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 住友電気工業は6月10日、同社の開発したLiイオン蓄電システム「POWER DEPOII」を発売すると発表した。同蓄電池システムついては、今年2月に開発を完了したことを公表していた(関連記事)。災害などによる停電時に情報機器や家電製品に長時間給電できるスタンドアロン型とした。太陽光発電システムとの連携により安定した電力供給を実現できる。

 蓄電池容量は2.9kWh、充電能力1.0kWで充電時間は約4時間。入力は101V・最大15A、出力は101V・最大10A(コンセント4口)。電池寿命は6000サイクル。寸法は、幅307×奥行550×高さ522?(キャスター含む)で、重さは約59kg。屋内設置で、設置環境は0~40℃、湿度20~85%。希望小売価格は94万8000円(税別)。

 同蓄電池システムは、独自開発の電力変換技術を適用することで、エネルギー効率を同社の従来製品に比べ20%向上させた。また、ロスが少ないため発熱を抑えられ、コンパクト化・軽量化に加えて低価格を実現したという。

 UPS機能も搭載しているため、停電などの非常時にも途切れることなく負荷への給電が可能で、一般家庭だけでなく、小規模オフィスや店舗などでの使用にも適しているという。また安価な夜間電力を充電、昼間に給電することで、電気代を節約できる。