パナソニック ヘルスケアホールディングスは2015年6月10日、ドイツBayer(バイエル)社傘下のBayer HealthCare社の血糖値測定器(Bayer Diabetes Care)事業を買収すると発表した(リリース)。買収金額は10億2200万ユーロ(約1380億円)。この買収を通じ、「糖尿病ケア分野におけるグローバルトップクラスの企業を目指す」という。

 Bayer社は糖尿病患者および医療従事者向けの血糖値測定器の世界大手。125カ国以上で事業を展開しており、2014年の売上高は9億900万ユーロ(約1227億円)。

 パナソニック ヘルスケアホールディングスは、パナソニックのヘルスケア部門を母体とし、2014年からは米投資ファンドのKKRから出資を受けている。傘下のパナソニック ヘルスケア 診断薬事業部を通じ、血糖値測定器/センサーを開発製造。Bayer社は過去20年にわたり、パナソニック ヘルスケアがOEM供給する血糖値測定器を販売してきた。今回の買収では、パナソニック ヘルスケアの「高品質でコスト競争力を備えた開発製造機能」とBayer社の「グローバルな販売網」を統合するとしている。