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 ソニーは、兵庫県神戸市および神戸市薬剤師会と、電子お薬手帳サービス「harmo(ハルモ)」を活用した市民の健康増進に関する協定を締結した。市民の健康保持・増進などを目的に、市と薬剤師会、ソニーの三者によるharmoの有効利用推進が狙い。

 具体的な例としては、harmoの情報を基に医師や薬剤師からアドバイスを受ける機会を増やすほか、薬の飲み忘れの防止、家族による服薬支援の実現などを通じて健康保持・推進に寄与する。

 非接触ICカード技術FeliCa(フェリカ)を採用したharmoは、薬局などで調剤された薬の履歴データなどをクラウドサーバー上で電子的に管理できるサービス。調剤履歴の閲覧や調剤情報の記録を、FeliCaチップが埋め込まれたカードを薬局の端末にかざすだけの簡単な操作で行える。利用者は専用のスマートフォンアプリの入ったモバイル端末から調剤情報を閲覧できるほか、服薬後の副作用やアレルギーなども記録できる。

 神奈川県川崎市で初導入されたharmoは、現在全国にある約300の薬局に導入されており、約1万2000人の一般利用者が利用している。2015年5月には北海道札幌市手稲区の医療機関で試験サービスがスタートしたほか、2015年6月からは東京都世田谷区の薬局や東京都文京区の水野薬局でも提供される予定だ。