大阪産業大学の「OSUソーラーカー」(出所:トリナ・ソーラー)
大阪産業大学の「OSUソーラーカー」(出所:トリナ・ソーラー)
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 中国トリナ・ソーラーは5月26日、新開発したバックコンタクト(IBC)型のセル(発電素子)を大阪産業大学(OSU)のソーラーカーチームに提供したと発表した。提供したセルは、研究室レベルで最大24.4%、量産レベルで最大23.1%の変換効率を達成したもの。

 バックコンタクト(IBC)は、電極をすべてセルの裏面に配置することで、受光面を広げて変換効率を高める技術で、米サンパワー社やシャープ、京セラなどがすでに製品化している。大阪産業大学の「OSUソーラーカー」には、565枚のバックコンタクトセルが搭載され、太陽電池で発電した電力のみをエネルギー源として走行する。

 OSUソーラーカーは、今年8月上旬に日本で開催される最大級の国際ソーラーカー・レース「FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP ソーラーカー・レース鈴鹿」に参加する。OSUソーラーカーは、同レースに20回以上参加し、そのほとんどの大会で総合3位以内の成績を収め、2012年、2013年、2014年には3年連続で総合1位を獲得している。