米ゼネラル・エレクトリック(GE)は5月27日、同社の再生可能エネルギー事業部門が、出力7MW、容量7MWhのエネルギー貯蔵システムを、米Convergent Energy + Power社に供給すると発表した。

 Convergent Energy + Power社は、エネルギー貯蔵関連技術を手掛ける企業で、カナダのオンタリオ系統運用機関(Ontario Independent Electricity System Operator:IESO)向けのエネルギー貯蔵システムに、GE製のシステムを採用した。

 GEは、SCADA(コンピュータによるシステム監視とプロセス制御)付きのプラント制御システム「Mark VI」、出力1MWのパワーコンディショナー(PCS)「Brilliance」、パッケージ化したLiイオン蓄電池、中圧対応の変圧器とスイッチギア(電力系統の保護用機器)などを供給する。

 導入するエネルギー貯蔵システムは、太陽光発電の大量導入などに伴う、電圧や周波数の変動を吸収できる。

 オンタリオ系統運用機関は、電圧制御や無効電力関連のサポート、周波数調整、ランプレート(立ち上がり速度)制御といった、アンシラリーサービス(周波数制御などの系統運用関連サービス)に使う。

 また、需要のピーク時の対応策(ピーク・シェービング)、負荷シフトなどの関連サービスの提供にも使う。

 GEは、エネルギー貯蔵関連事業の拡大を目指している。今回の案件は、米カリフォルニア州における、米Con Edison Development社のエネルギー貯蔵プロジェクトに続く契約となったとしている。

 GEは、性能保証付きでこれらの機器を納入する。2016年秋に商業運用を開始する予定。