4子会社を1つに統合(出所:東北電力)
4子会社を1つに統合(出所:東北電力)
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 東北電力は5月28日、今年7月に設立する水力と地熱関連の新会社「東北自然エネルギー」に、グループ内で風力発電事業を担う東北自然エネルギー開発(仙台市)と、太陽光発電事業を担う東北ソーラーパワー(仙台市)の2社を追加統合すると、発表した。

 同社は昨年、再生可能エネルギー発電事業に関するグループ企業の再編について公表しており、水力発電事業の東星興業(仙台市)と、水力・地熱発電事業の東北水力地熱(盛岡市)を合併し、再エネ事業の中核となる新会社を設立するとしていた(関連記事)。今回、新会社の社名を「東北自然エネルギー」と公表するとともに、この新会社に風力と太陽光発電事業を手掛ける2社も統合させることを明らかにした。

 これにより、新会社は、水力と地熱に加え、風力と太陽光の発電所も持つ再エネの総合企業となる。合計すると26カ所で出力合計約150MW(15万kW)を保有することになるという。そのうち太陽光発電は、東北ソーラーパワーの所有する7カ所で合計約8.8MWになるとみられる。

 新会社は、再エネに関する調査から開発、建設、運転・保守を一貫して行う再エネの専門会社となり、東北地方に豊富に賦存する再エネの更なる有効活用を目指すという。既に水力発電所に関しては、玉川第二発電所(出力約1.4万kW、山形県西置賜郡小国町)の建設が決まっている。