超音波内視鏡用観測装置「SU-1」
超音波内視鏡用観測装置「SU-1」
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上部消化管用超音波スコープ「EG-580UR」
上部消化管用超音波スコープ「EG-580UR」
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上部消化管用超音波スコープ「EG-580UT」
上部消化管用超音波スコープ「EG-580UT」
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 富士フイルムは、新開発の画像処理マイクロプロセッサー(MPU)を搭載した超音波内視鏡用観測装置「SU-1」と、上部消化管用超音波スコープ「EG-580UR」「EG-580UT」で構成する超音波内視鏡用観測システムを発表した(リリース)。2015年6月25日に発売する。

 SU-1は、新開発のプロセッサーでデータを高速に処理するほか、独自の画像処理技術で従来機種「SU-8000」に比べて雑音の少ない高精細・高画質な画像が得られる。超音波造影剤を使って目的部位の造影画像を表示するCHI(contrast harmonic imaging)や、臓器の硬さ分布をカラー表示するエラストグラフィ(elastography)、超音波の最適な伝播速度を画像情報から推定して鮮明な画像に再構築する機能などを実装した。

 SU-1に接続する上部消化管用超音波スコープとして、ラジアル走査方式の「EG-580UR」とコンベックス走査方式の「EG-580UT」を新たに用意する。EG-580URは主にスクリーニング向け、EG-580UTは穿刺針による細胞診・組織診向けである。

 両スコープには、高い解像度と色再現性を備えたCCDセンサーを搭載。明るく鮮明な画像が得られるという。操作部を新規開発することでボタンの押しやすさや握りやすさを向上させたほか、EG-580UTには穿刺操作などにおける医師の負担を軽減する起立アシスト機構を搭載した。