相良病院理事長の相良吉昭氏(左)とシーメンス・ジャパン代表取締役社長兼CEOの織畠潤一氏(右)
相良病院理事長の相良吉昭氏(左)とシーメンス・ジャパン代表取締役社長兼CEOの織畠潤一氏(右)
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 シーメンス・ジャパンと社会医療法人博愛会相良病院(鹿児島県鹿児島市)は2015年5月14日、最先端の乳がん医療などを提供する女性医療センターの設立・運営に関するパートナーシップを締結したことを発表した。

 相良病院は現在、4つの医療施設で女性医療を展開しており、乳がんに豊富な診療実績を持つことを評価されて2014年8月には都道府県内で拠点的役割を果たす「特定領域がん診療連携拠点病院」に認定されている。女性医療センターは女性医療専門の新病院として2018年8月に竣工する予定。地上10階建てと地上7階建ての2棟で構成され、総面積は1万2000m2となる。

 パートナーシップには大きく5つの内容がある。1つは、新病院の事業計画に対するコンサルテーション。これには、ベストプラクティスを参考にした診療プロセスの最適化や患者ケアの品質向上、事業や診療分野の持続可能性の判断などが含まれる。このほか、「女性医療向けの画像診断、治療、検体検査に関するシーメンス製医療機器の提供(有償)」「新病院内にシーメンスのスタッフが常駐するサポートオフィスを設置」「次世代装置の共同研究開発」、それに「相良病院をシーメンスのグローバルリファレンスサイトとする」がある。

 このうちグローバルリファレンスサイトは、グローバルレベルで医療知識の交流の場となるもの。相良病院にとっては、最先端の知見を得ることが可能になる、メディカルツーリズム事業に寄与するなどのメリットが得られる。シーメンスにとっても、女性医療分野では国内初のグローバルリファレンスサイトであり、「日本やアジア地区における最良のリファレンスサイトとしていきたい」(シーメンス・ジャパン執行役員ヘルスケア イメージング&セラピー事業本部 中部・西日本営業本部長の渡邉隆史氏)という。