チューリッヒ保険会社(東京都中野区)は5月11日、メガソーラー(大規模太陽光発電所)に加え、新たに風力、バイオマス、地熱を対象とした、再生可能エネルギー発電設備工事向け保険商品を発売すると発表した。

 同社は、2014年9月からメガソーラー発電設備の工事を対象にした保険商品の一般発売を開始していた。加えて、5月11日から、出力10MW以上(風力のみ5MW以上)の風力、バイオマス、地熱発電設備にも対象を広げた。

 再エネ発電設備工事に関する発電事業者のリスクを包括的に補償するため、工事期間中の「組立保険」、「損害賠償責任保険」、「操業開始遅延保険」の3種類の保険をセットで販売する。個別案件ごとにリスクを評価し、顧客に適した保険を提案するという。

 具体的には、工事中の事故が原因で操業開始が遅延した場合、最大24カ月まで、利益損害を補償する。組立保険、操業開始遅延保険については、工事中の発電設備に対する、地震・津波・噴火に起因する事故も補償の対象にできる。

 工事中の事故に起因する物的損害だけでなく、工事中に第三者に与えた人的・物的損害についても、法律上の損害賠償責任を負うことによって被る損害を補償する。