マイクログリッドにおける発電や蓄電、遠隔監視・制御などを最適化(出所:キャタピラー)
マイクログリッドにおける発電や蓄電、遠隔監視・制御などを最適化(出所:キャタピラー)
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ファーストソーラー製の太陽光パネルも、「Cat」のブランドで供給(出所:キャタピラー)
ファーストソーラー製の太陽光パネルも、「Cat」のブランドで供給(出所:キャタピラー)
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 大手建設・鉱山機器メーカーの米キャタピラーは4月30日、米国の大手太陽光パネルメーカーであるファーストソーラーと、マイクログリッド向けの太陽光発電技術の開発で提携したと発表した。

 小規模な地域や鉱山といった遠隔地のマイクログリッド向けに、「ターンキー」と呼ばれる、設計から施工、保証などを一貫で供給するパッケージ型システムを、ファーストソーラーが開発、製造する。

 対象となる小規模な地域や鉱山などは、キャタピラーの主要顧客であり、電力網が未整備だったり、電力の供給不足などの課題を抱える地域も多い。

 マイクログリッド向けのパッケージ型システムは、キャタピラーの建設機器のブランド「Cat」において展開される。今回のマイクログリッド向けのファーストソーラー製の太陽光パネルも、「Cat」のブランドを冠して供給される。

 キャタピラーが独占的に販売やサポートに取り組む計画で、全世界のキャタピラーの販売ネットワークを活用する。太陽光パネルだけでなく、発電機やエネルギー貯蔵システムなどもセットで供給する。

 ファーストソーラーでは、システム全体を設計からサポートまで一貫して提供することで、顧客にとって、信頼性や費用対効果の高いマイクログリッドを実現できると強調している。

 例えば、太陽光発電と発電機を最適化することで、顧客のディーゼル燃料やガスの有効活用に寄与するとしている。

 キャタピラーは、2015年後半に、アジア太平洋、アフリカ、ラテンアメリカにおいて、開発したマイクログリッド向けシステムの供給を開始する予定という。