太陽光パネルを設置する倉庫(出所:環境省)
太陽光パネルを設置する倉庫(出所:環境省)
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太陽光パネルを設置するスーパーマーケットの施設(出所:環境省)
太陽光パネルを設置するスーパーマーケットの施設(出所:環境省)
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 環境省は4月21日、パラオのコロールで開催された2国間クレジット制度(JCM)に関する第3回日・パラオ合同委員会において、JCMプロジェクトが登録されたと、発表した。パラオに小規模な太陽光発電システムを導入するプロジェクトで、2013年にJCMをスタート以来、第4号になる。太陽光発電に関するものは今回が初めて。

 プロジェクト実施者は、パシフィックコンサルタンツとInterAct社となる。太陽光発電システムを2つの商用施設の屋根に設置し、発電した電力を自家消費するとともに、余剰電力を電力系統に供給する。具体的には、倉庫の屋根上に出力220.5kW、スーパーマーケットの屋根上に出力150kWで、合計出力370.5kWとなる。.

 受光面積が広く変換効率の高い太陽光パネルを採用する。加えて、現地では近年大型台風の接近を経験しており、これに対処するため、 耐風圧性の高いパネルを導入する。また、パワーコンディショナー(PCS)は、現地で使用実績が豊富で維持管理が容易な小規模システムに適した汎用品を使用する。さらに、発電量、日射量、太陽光パネルの温度などを常時測定するモニタリングシステムを導入することで、故障診断を含めた適切に維持管理できるようにする。

 また、パラオは、今年5月に福島県いわき市で開催される「第7回太平洋・島サミット」の議長国でもある。

 これまでJCMは、インドネシアの食品工場に高効率の空調や冷凍庫を導入するなど、3つのプロジェクトが登録されている。