ため池の水面に設置したメガソーラー(出所:アンフィニ)
ため池の水面に設置したメガソーラー(出所:アンフィニ)
[画像のクリックで拡大表示]

 兵庫県稲美町の琴池に出力1.7MWの水上メガソーラー(大規模太陽光発電所)「兵庫第九発電所」が稼働し、4月18日に開通式が開催された。太陽光発電設備を展開するアンフィニ(大阪市)と、仮設機器レンタルのエスアールジータカミヤ(大阪市)が共同で運用する。稼働済みの水上メガソーラーとしては、国内最大規模になる。

 池の所有者は、琴池土地改良区。約2万m2の面積に多結晶シリコン型太陽光パネル(250W品)を6846枚設置した。池の水面に、発泡スチロール製フロートを浮かべ、その上にパネルを設置した。水上架台は、環境資源開発コンサルタントが製造した。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、アンフィニ、エスアールジータカミヤ、環境資源開発コンサルタント、東海電設が担当した。年間約180万kWhの発電量を見込み、関西電力に売電する。

 ため池の水上メガソーラーは、池の所有者に賃料が還元されるほか、農業用水の蒸発を抑える効果もある。