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 神奈川県とCYBERDYNEは、「ロボットスーツHAL」などの医療福祉機器を中心にイノベーションと新産業の創出を推進する覚書を2015年4月23日に締結した。神奈川県が進める政策「ヘルスケア・ニューフロンティア」の推進に向けた取り組みの一環である。

 会見に登壇した神奈川県知事の黒岩祐治氏は、同氏が掲げるコンセプトである「未病」と、CYBERDYNE 代表取締役社長の山海嘉之氏が提唱する技術領域「Cybernics(サイバニクス)」の融合により、日本発の新たな健康寿命延伸モデルを世界に発信すると述べた。一方、CYBERDYNEの山海氏は、テクノロジーを社会実装するための実験場として、神奈川県は最適な場だと語った。

 今回の覚書締結による具体的な連携事項は、次の通り。

(1)国家戦略特区や総合特区を活用した革新的ロボット医療・介護・福祉機器の社会実装への取組みと普及啓発
(2)イノベーション創出を目指す国内外のベンチャー企業などとの連携
(3)サイバニクスエクセレンスジャパン(CEJ)による国際医療イノベーションの実現
(4)商標「ME-BYO」使用許諾第1号「湘南ロボケアセンター」における先進的取組み
(5)革新的ロボット技術と「未病」コンセプトの融合による新たな健康寿命延伸モデルの創出
(6)革新的ロボット技術を活用した未病を治す社会を支える新たな社会システムの構築に向けた取組み
(7)医療・介護・福祉の生活現場などにおける革新的ロボット医療・介護・福祉機器の活用を促進する新たな仕組みの構築