九州における実証事業のイメージ(出所:九州電力)
九州における実証事業のイメージ(出所:九州電力)
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東北における実証事業のイメージ(出所:東北電力)
東北における実証事業のイメージ(出所:東北電力)
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 九州電力と東北電力は4月22日、電力系統に大容量の蓄電池システムを設置すると、それぞれ発表した。需給バランスを改善することで、再生可能エネルギーの接続可能量を拡大できる可能性などについて検証する。

 いずれも、一般社団法人・新エネルギー導入促進協議会の公募案件「大容量蓄電システム需給バランス改善実証事業」に採択された。同実証事業は、再エネの接続保留問題を受け、経済産業省が2014年度補正予算で計上した「接続保留への緊急対応」に関する補助金を活用したもの。

 九州電力は、豊前発電所(福岡県豊前市)構内に出力50MW、容量300MWh程度の蓄電池を設置する。大容量蓄電池を電力系統に接続することで、(1)揚水発電と同等の電力貯蔵機能を活用して火力発電の下げシロの不足を補う、(2)電力系統の電圧制御への適用、に関して実証する。