中国・深センでの「シャープ電子デバイス展示紹介会」(関連記事1関連記事2)の会場入り口には、「シャープのスマート新時代、デジタル新生活」と題した看板が置かれ、招待客を中心とした多くの中国顧客が訪れた。2014年9月に同じく深センで開催した商談会(関連記事3)で展示した製品群から新たに加わった幾つかの技術や試作品を中心にレポートする。

大勢の現地顧客で埋まった展示会場

 エレクトロニクス関連の展示会「第3回中国電子信息博覧会(CITE 2015)」の分会場として設けられたホテルの大広間には、シャープの技術を紹介する様々なコーナーが設けられた。大きく分類すると、(1)輸入革新(「フリードローイング」と呼ぶタッチ入力技術)、(2)4K群、(3)智能(スマート、パーソナル)市場、(4)車載市場、(5)家電市場、(6)医療市場、(7)基礎設備(インフラストラクチャー)市場である(順不同)。初日は600人程度、2日目はそれ以上の入場者数があり、会場には熱気があふれていた(図1)。

図1 多くの見学者であふれるシャープの展示会場内部
智能市場コーナーでの風景。IGZOに関する展示を多く見かけた。
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