米国の調査会社である Navigant Research社は4月8日、「コミュニティ・レジリエンス・マイクログリッド(community resilience microgrid)」市場が、2015年の年1億6300万米ドルから、 2024年には年14億米ドルに拡大するとの予測を発表した。

 「コミュニティ・レジリエンス」とは、地域としての災害対応力の高さを指す。太陽光発電は、非常時に強い電源として、コミュニティ・レジリエンスを高めるマイクログリッドに導入されることが多い。

 災害などの影響で電力網が停電した際でも、電力の供給機能を維持できるマイクログリッドが注目されており、各国・地域の政府は、地域内の電力供給機能を回復させるシステムに対して、資金面や規制緩和によって支援策を講じつつある。

 コミュニティ・レジリエンス・マイクログリッドは、マイクログリッド分野で地域の住民の支持が最も高い形態だという。

 ただし、利害関係者が多く、交渉が長期に及ぶ可能性がある。このため開発に要する期間が長くなりがちで、資金調達から開発の完了までに、克服すべき障害があることも指摘している。