完成後のイメージ(出所:ソーラーフロンティア)
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起工式の様子(出所:ソーラーフロンティア)
起工式の様子(出所:ソーラーフロンティア)
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 太陽光パネルメーカーであるソーラーフロンティア(東京都港区)は4月2日、長崎空港の隣接地に建設する、出力約30MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「SOL de 大村 箕島太陽光発電所」の起工式を開催したと発表した。

 発電事業者は、ソーラーフロンティアと、LPガスなどを手掛けるチョープロ(長崎市)の合弁によるSPC(特定目的会社)である長崎ソーラーエナジーとなる。

 チョープロは、長崎県のほか、佐賀県、熊本県においてメガソーラーによる売電事業に取り組んでおり、今回の案件が稼働後の合計出力は約50MWとなる。

 長崎県で最大の出力規模のメガソーラーになるという。1月に長崎県、長崎県土地開発公社と事業用地賃貸借契約を締結した後、みずほ銀行を幹事銀行とし、九州の多くの金融機関が参加した、プロジェクトファイナンスによる融資契約を締結した。

 空港の滑走路に隣接するため、航空機の離着陸に影響しないように、高さなどの制限がある。こうした条件に配慮して施工するとともに、パイロットの視野に悪影響を及ぼさないよう、ソーラーフロンティアが防眩性を備えたCIS型の太陽光パネルを供給する。

 発電した電力は、約10kmの長さで敷設する海底ケーブルを使って、九州電力に売電する。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、千代田化工建設が担当する。パワーコンディショナー(PCS)については非公開とする。

 借地面積は約34haで、2016年7月に完成する予定。