宮城県丸森町と福島県相馬市にまたがる「ユーラス天明ソーラーパーク」(出所:ユーラスエナジーホールディングス)
宮城県丸森町と福島県相馬市にまたがる「ユーラス天明ソーラーパーク」(出所:ユーラスエナジーホールディングス)
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福島県西白河郡矢吹町と中島村にまたがる「ユーラス矢吹中島ソーラーパーク」(出所:ユーラスエナジーホールディングス)
福島県西白河郡矢吹町と中島村にまたがる「ユーラス矢吹中島ソーラーパーク」(出所:ユーラスエナジーホールディングス)
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 ユーラスエナジーホールディングス(東京都港区)は、同社グループが宮城県と福島県で建設していた2つのメガソーラー(大規模太陽光発電)が完成し、3月に営業運転を開始したと発表した。2サイト合わせると、太陽光パネルの出力で30.94MW、パワーコンディショナー(PCS)の定格出力で22MWとなり、宮城県および福島県において、それぞれ最大級となる。

 両案件とも、東日本大震災を受けて開始された「再生可能エネルギー発電設備等導入促進支援対策事業(再生可能エネルギー発電設備等導入促進支援復興対策事業費補助金)」の対象事業となる。同事業は、被災地に設置する再生可能エネルギー発電設備の導入を補助することで、安定かつ適切なエネルギーの需給構造を構築することが目的。

 宮城県丸森町と福島県相馬市にまたがる地域に建設したのは、「ユーラス天明ソーラーパーク」で、太陽光パネルの出力は18.757MW、PCSの出力は14MWとなる。EPC(設計・調達・施工)サービスは、日立製作所が担当し、パネルにはカナディアン・ソーラー製の多結晶シリコン型、PCSには日立製作所製を採用した。

 また、福島県西白河郡矢吹町と中島村にまたがる地域に建設したのは、「ユーラス矢吹中島ソーラーパーク」で、太陽光パネルの出力は12.183MW、PCSの出力は8MWとなる。EPCサービスは四電エンジニアリングが担当し、パネルには京セラ製の多結晶シリコン型、PCSには東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。同発電事業に対しては、東邦銀行と福島銀行による協調融資(シンジケートローン)を組成し、総額39億円400万円が融資される。

 両サイトとも、発電した電力は東北電力に売電する。これらの施設の完成により、ユーラスグループの太陽光発電設備容量は国内で84MW、世界で約130MWに達するという。