竣工した「SGET富山メガソーラー発電所」(出所:日経BP)
竣工した「SGET富山メガソーラー発電所」(出所:日経BP)
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竣工式神事の後、テープカットを行った(出所:日経BP)
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 4月10日、富山市舟倉の県有地に建設した出力7.7MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「SGET富山メガソーラー発電所」の竣工式が行われた。事業主体は、「SGET富山メガソーラー」で、東京都の官民連携インフラファンドが出資している。同ファンドは、スパークス・グループ(東京都品川区)の子会社が東京都から運用委託を受けている。

 総事業費は約30億円で、そのうち約10億円をファンドからの出資で賄い、残りは、あおぞら銀行と富山第一銀行によるプロジェクトファイナンスを組成し、融資を受けた。官民連携インフラファンドは、東京都などが出資し、総額88億円規模を持つ。そのうち約10億円を「SGET富山メガソーラー」に出資した(関連記事)。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、東芝と熊谷組が担当した。太陽光パネルは東芝製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。パネルの最大出力は7.7MW、PCSの定格出力は6MWとなっている。稼働済みのメガソーラーとしては北陸地方で最大規模という。稼働後の運営管理は、北電テクノサービス、メンテナンスは東芝が担当する。

 積雪に備え、パネルの設置高を2m、設置角を30度にした。富山市では、過去に1mを超える積雪を記録したことがある。パネルから滑り落ちた雪がパネルの前に山になって、パネル下につながってしまうと、それ以上、落ちなくなり、除雪が必要になる。設置高2mを確保することで、除雪しなくても、パネルまで雪が届かないようにした。