完成予想図。池の上に4016枚の太陽光パネルを浮かべる(出所:大和リース)
完成予想図。池の上に4016枚の太陽光パネルを浮かべる(出所:大和リース)
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施工の検証の様子。フロートは一定の枚数分ごとの単位で構成(出所:大和リース)
施工の検証の様子。フロートは一定の枚数分ごとの単位で構成(出所:大和リース)
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地上でフロートにパネルを組み付ける(出所:大和リース)
地上でフロートにパネルを組み付ける(出所:大和リース)
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クレーンを使って池の水面に降ろす(出所:大和リース)
クレーンを使って池の水面に降ろす(出所:大和リース)
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 大和ハウス工業の子会社である大和リース(大阪府大阪市)は4月6日、大阪府岸和田市にあるため池「傍示池(ほうじいけ)」の水上に、出力約1.044MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「DREAMSolar(ドリームソーラー)フロート1号@神於山(こうのやま)」を着工すると発表した。

 大阪府では初の水上設置型の太陽光発電所になるという。4月14日に着工し、2015年10月から、関西電力に全量を売電する予定。

 2014年10月に、大阪府と岸和田市、傍示池の施設・財産管理者である岸和田市神於・山土地改良区と、協定を締結していた。

 売電収入の一部を、大阪府と岸和田市に寄付し、環境、エネルギー、農業関連の施策推進に活用される。

 池の面積2万389m2のうち、約1万m2に、4016枚の太陽光パネルを浮かべる。

 設計・施工は、大和ハウス工業が担当する。太陽光パネルは、中国ジンコソーラーホールディング製の出力260W品を採用した。パワーコンディショナー(PCS)は、富士電機製を採用した。

 太陽光パネルを支える架台の役割を担うフロート(いかだのような樹脂製部材)は、タキロンエンジニアリング(大阪市北区)製を採用した。

 フロートは一定の枚数分ごとの単位で構成されており、地上でフロートに太陽光パネルを組み付けた後、クレーンを使って池の水面に浮かべる。フロートに太陽光パネルを組み付ける工程から、船に乗った作業する方法に比べて、効率的に施工できる。

 投資額は約5億円で、稼働後の年間発電量は約118万520kWh、年間売電額は約3776万円を見込んでいる。