講演するコナミスポーツ&ライフの森谷路子氏
講演するコナミスポーツ&ライフの森谷路子氏
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 コナミスポーツ&ライフ プログラム開発・クオリティ部 プロデューサーの森谷路子氏は、経済産業省が2015年3月20日に開催した「ヘルスケア産業の最前線2015 in 関西」で講演し、スポーツクラブでの認知症予防プログラム提供について進捗を報告した。同イベントは、経産省の委託事業である「健康寿命延伸産業創出推進事業」の2014年度の活動報告会として開かれた。コナミの取り組みも採択事業の一つである。

 コナミスポーツ&ライフは健康寿命延伸に向けて、同社が運営する「コナミスポーツクラブ」で、生活習慣病予防プログラムやロコモティブシンドローム予防のためのスクールなどを提供してきた。2014年2月にはスポーツクラブでの運動指導について、政府のグレーゾーン解消制度を利用し、適法性を確認した(関連記事)。ケガや疾患から回復してクリニックに通わなくなった人などに対し、医師の診断書などをもとにした運動指導をスポーツクラブですることが適法と認められた。

 こうした健康維持・増進に向けた活動の一環で、コナミが新たに取り組んでいるのが認知症予防のプログラムだ。認知機能の維持・改善には運動も一定の効果があるとされており、コナミは2015年1月に「OyZ運動スクール 脳活性化コース」を開講した。有酸素運動と簡単な計算など、2つのことを同時に行う「デュアルタスク運動」により、脳内で認知機能をつかさどる海馬の活性化を図るというもの。1回60分で、週1回。ロコモティブシンドローム予防を目的とした「OyZ運動スクール 足腰強化コース」と組み合わせて受講することもできる。