「電動バイク zecOO 開発チーム」は2015年3月25日、大型スペシャリティーバイク「zecOO(ぜくう)」の発売を開始したと発表した。zecOOは、元トヨタ自動車のデザイナー、根津孝太氏がプロデュースし自らデザインした大型の電動バイクで、2011年11月にコンセプトバイクとして発表されている。
製造は千葉市でカスタムバイクの製作や販売などを手がけるオートスタッフ末広。月産2台程度の手作りで、この製品は50台の限定生産である。ベースとなる電動ユニットは米Zero Motorcycles社製で、エンジニアのウー・エリック氏がカスタマイズした。エリック氏は電気自動車(EV)開発会社のSIM-Driveで4輪EVの開発に携わっていたことがある。「電動バイクは4輪EVに比べるとパワー密度を大幅に上げる必要があり、そこが難しかった」と語る。
電動ユニットのスペックとして、モーターの最大出力が50kW、最大トルクが144N・mである。最高速度は160km/h。出力はともかく、最大トルクは1000ccを超える大排気量のバイクに匹敵または凌駕する。「素晴らしい加速感で、これまでとまったく違う乗り物」だと根津氏は胸を張る。