サウジアラビアの電力会社であるACWA Power社は、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、合計出力200MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設すると発表した。同社やスペインの建設会社のTSKが主導するコンソーシアムによるプロジェクト。

 UAEの大手電力事業者である、ドバイ電気・水道局(Dubai Electricity and Water Authority:DEWA)が開発している太陽光発電所「Mohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Park」に立地する。

 同発電所の第2期のメガソーラーとなり、中東で最大規模になるとしている。

 2017年から25年間の電力購入契約を締結し、1kWhあたり5.84米セントの固定価格で売電する。この価格は、従来より20%以上、発電コストを削減して実現できるとしている。

 太陽光パネルの出力は260MWで、米ファーストソーラー製のCdTe型薄膜太陽光パネルを採用する。年間発電量は、一般家庭3万軒の消費電力を賄うのに十分な量を見込んでいる。

 コンソーシアムで資金調達、メガソーラーの建設、25年間の売電に取り組む。プロジェクトへの出資比率は、ドバイ電気・水道局が51%、開発事業者が49%となる。開発事業者分は、ACWA Power社が85%、TSK社が15%の比率となる。

 同発電所はドバイの南西にあり、敷地面積は40km2。将来的には、合計出力1000MW(1GW)に拡張する計画としている。