2015年2月28日~3月1日の2日間、神戸市の神戸国際会議場で開催された第4回「サイエンス・インカレ」の文部科学大臣表彰は、熊本大学4年の永芳友さんの発表「精神遅滞の分子メカニズム解明をめざして」に決まった。サイエンスインカレは自然科学系の全分野を対象に学生が自主研究の成果を発表するイベントで、2012年2月に第1回が開催された。今回は、前年の209組を大きく上回る291組からの応募があり、書類審査を通過した172組が発表した。

 文部科学大臣表彰以外の主な受賞者は以下の通り。

 科学技術振興機構理事長賞は5組。大阪大学3年の岩切秀一さん(研究タイトル:The Noise Knows ~核スピン偏極ゆらぎを利用した「ゆらぎの定理」の検証~)、名古屋工業大学3年の京兼広和さん(同:電界による磁気秩序制御を可能とする電子材料を目指して ~Al置換BiFeO3の研究~」)、お茶の水女子大学4年の田中奈穂美さん(同:ヒトデ卵における星状体の動きについて)、東京大学3年の高野雄紀さん(同:東京都区部の湧水の量に水道漏水が与える影響)、東京農工大学3年の清水俊樹さん(同:消しゴムを科学する ~文字を消す際の最適条件を求めて~)が受賞した。

 サイエンス・インカレ奨励表彰は10組。横浜市立大学4年の大場優生さん、大阪大学4年の湊文博さん、米子工業高等専門学校の松本凌さん、同校の田中美樹さん(4年)、大江ひかるさん(5年)、小西那奈さん(4年)のグループ、東北大学4年の芳井朝美さん、東京工業大学4年の大塚貴子さん、東北大学3年の日置友智さん、甲南大学3年の後藤俊志さん、愛知工業大学1年の齋藤淳也さん、渡辺光太朗さん、井口喬介さんのグループ、大阪大学4年の浅山弘孝さんが受賞した。

 このほか、サイエンス・インカレ・コンソーシアム奨励賞8件(DERUKUI賞4件、グッドパフォーマンス賞4件)、そして各協力企業・団体賞11件が表彰された。