「大津町ソーラー発電所」完成予想図(出所:レノバ)
「大津町ソーラー発電所」完成予想図(出所:レノバ)
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 再生可能エネルギー開発やプラスチックリサイクルを手掛けるレノバ(東京都千代田区)は、2015 年2月6日、熊本県大津町で、他2社との共同事業で、メガソーラー(大規模太陽光発電所)「大津町ソーラー発電所」の設置運営事業に着手したと発表した。大津町内に位置する約24haの民有林を活用する。

 太陽光パネルベースで出力約19MW、パワーコンディショナー(PCS)の定格出力は13MWとなる。年間の発電量は約1900 万kWhを見込む。一般家庭の約5500 世帯の年間使用電力量に相当する。2015年2月中に着工し、2016年4月の運転開始を目指す。

 EPC(設計・調達・施工)サービスはJFE電制(東京都港区)、太陽光パネルは中国・JAソーラー製、PCSはスイス・ABB製(1MW機×13台)を採用した。

 同事業では、森林法に基づく林地開発行為の許可を取得し、周辺環境に配慮した造成・設備計画を行うという。樹木を伐採したうえ、荒造成のみで土地なりにパネルを設置する。最大約30度の急勾配での施工となるため、保水力の低下を補う調整池を建設するほか、伐採した木材を活用した濁水防止対策として、「丸太筋工」を設置する。パネルを支える杭基礎を利用して、丸太を横に積み重ねておき、雨の際に濁水が流れるのを防ぐという。

 今回の案件を含め、同社が開発を主導した、運転中または建設中のメガソーラーは、7カ所で合計140MW 相当となる。