発表の様子(撮影:日経BP)
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太陽光発電事業の実績(撮影:日経BP)
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採用実績の一つ(撮影:日経BP)
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日本における実績(撮影:日経BP)
日本における実績(撮影:日経BP)
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 中国の航空宇宙・太陽光パネルメーカーであるShanghai Aerospace Automobile Electromechanical(上海航天汽車機電:航天機電)は2月24日、都内で記者会見し、事業の現状を明らかにした。

 同社は、1960年から人工衛星用の電源として、人工衛星とともに太陽光発電システムの開発や生産を手掛けている。シリコンウェーハから太陽光パネル、EPC(設計・調達・施工)サービスまで、一貫で太陽光発電システムに取り組んでいる。

 EPCサービスでは、2013年から2年連続で、世界第4位の規模を維持しているという。

 太陽光発電関連の売上高は、2013年が21億元、2014年が31.8億元となった。太陽光パネルの販売は、2013年が合計出力521MW、2014年が同805MWとしている。

 太陽光発電関連の研究員は500人以上、太陽光発電関連の研究開発費は年1000万米ドル以上、太陽電池関連の特許は50件以上保有するなどとし、技術開発力をアピールした。

 同社の太陽電池セルは、バスバー(セル表面の太い電極)を4本または5本で構成している。この理由は、京セラが持つ3本のバスバーで構成する特許に抵触しないためとしている。

 メガソーラー(大規模太陽光発電所)への採用例として、中国の北西部にある甘粛省の出力130MWと同49.5MW、上海万博の建物の屋根の同1MW、上海虹橋国際空港の同3.25MW、イタリアのサルデーニャ島の同11.8MWなどの実績を紹介した。

 日本におけるパネル販売は、2012年は合計出力32MW、2013年は同117MW、2014年は同239MWと増やしている。2014年では、日本の太陽光パネルの市場シェアは約5%となっているという。

■変更履歴
公開当初、EPCサービスの世界ランキングを「2013年から2年連続で、世界第2位」としていましたが、第4位の誤りでした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2015/03/05 14:12]